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死に至るキラーストレス

テレビで放送された
NHKスペシャル「キラーストレス・そのストレスはある日死因に変わる」
話題になってますね。

「ストレスは体に悪いのではないか」と漠然と思ってた人にとっては
「やっぱりそうだったのか!」と納得のいく内容だったんじゃないでしょうか。

「ストレスなんか健康には関係ない」と思ってた人にとっては、意外な内容でしたね。

僕自身もストレスで体に異常が出ることは体験したことはあります。
「こんなのが続いたら体にいいわけがない」
と思ってただけに「やっぱりそうなんだ」と思いました。
でも想像た以上に衝撃的な部分もあり、改めてストレス対策は必要なんだと思いました。

番組を見ていない人のために、内容の一部を紹介します。

 

 

目次

キラーストレスとはなんなのか

 

番組中でいわれるキラーストレスとは、ストレスが重なることで死亡の原因となる病気や症状をおこすこと。
血管が破裂したり。ガンをひきこしたり、心不全になったり。
ストレスがこんなに危ない症状をひきおこすんです。

 

ストレスは悪いことではなかった

 

ストレスというと悪いもののように思われますが。
もともとストレスは人間が生きていくために必要なものでした。

原始時代。人は猛獣や自然の驚異など、危険な環境で生きていました。
文明も技術も未発達な時代。生きるためにたよりになるのは自分の力だけです。

身の危険を感じたとき、心臓の鼓動が速く動くようになりました。
すぐにすばやく動けるようにするため、全身の筋肉にすばやく栄養と酸素を届けるためです。

ストレスがかかると血液は固まりやすくなりました。
怪我をして出血したときになるべく早く血を止めるためです。

ストレスは自然の中で生きていた人間が身を守るために獲得した能力だったのです。
おそらく人間だけじゃないでしょう。動物も似たようなしくみは持ってると思います。

ストレスは動物としての本能なのかもしれません。
でも、現代社会は原始時代には想定しなかったことだらけ。

本来は身を守るための体の仕組みが逆に命を縮めてしまうことが分かったのです。

 

キラーストレスのおこるしくみ

 

脳には扁桃体があります。不安や恐怖を感じるとストレス反応が起ります。
扁桃体からストレスホルモンが出たり、自律神経が興奮します。そのために心拍数が上がる、血圧が上るなどの反応がでます。

大昔、人間が猛獣のいる自然界で生きていたときは、恐怖があってもずっと続くことはありませんでした。猛獣に襲われても、逃げることが出来れば猛獣の恐怖は去ってしまいます。
ひとつひとつのストレスは大きいのですが。ずっとストレスが続くということはなかったのです。

でも、現代は違います。
直接命の危険にかかわるようなお起きはストレスはほとんどありません。そのかわり、小さなストレスが絶えずふりかかってきます。一つや二つではなく、いくつものストレスをかかえ込むことも珍しくありません。大昔には考えられなかったような、ずっとなにかのストレスがかかってるという状態になっているのが現代人なのです。

血圧が上がり続けると血管に負担がかかります。やがて血管が破裂し出血。大動脈で起れば数十分で死に至ります。脳内で起れば脳梗塞です。

 

また、ストレスホルモンは免疫機能を低下させます。血液の中に入り込んだ細菌を増殖させることもあります。血管の中で増殖した細菌は血管の壁を溶かすこともあります。血管に穴が開くと突然死の原因になることも最近分かって来ました。

 

 

ストレスが原因で起る病気

 

現在、ストレスが原因でなると思われる病気はいくつも見つかっています。

ジンマシン・アレルギー
胃炎
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
脳卒中・心筋梗塞
糖尿病
エコノミークラス症候群
うつ病
などです。

意外に多くの病気の原因になってることがわかります。
糖尿病は意外に思うかもしれません。ストレスホルモンが血糖値をあげる作用があるためです。

 

ストレス対策

 

ストレスの研究の進んでいるアメリカでは、盛んに研究が行われています。
アメリカ心理学会では5つの対策を勧めています。

(1) ストレスの原因を避ける。
(2) 運動する
(3) 笑う
(4) 人のサポートを得る
(5) マインドフルネス

 

もちろん、ストレスの原因をなくすことが出来たらいいのは確かなんですが、現実には難しいですよね。
番組では勧めていませんが、あきらかに会社に原因があってどうしようもないなら体が壊れる前に転職するのも考えたほうがいいと思います。

人の助けをえられればよいのですが、それが難しい場合もありますよね。特に日本ではなかなか理解は得られないと思います。

笑うのは最近注目されていますよね。作り笑いでも効果があるといわれていますね。

運動するのは効果があります。
単に気分転換になるとか気持ちいいというレベルの話ではありません。
最近の研究結果では、脳の構造が変化してストレス反応が起りにくい体になることが分かってきたのです。

運動といっても激しい運動ではありません。
少し息がきれるくらいの軽い運動を一日30分。週に3回ほどすればいいそうです。
早歩きがちょうどいいくらいの運動です。

これを聞いてある報告を思い出しました。

以前紹介した早歩きをすれば健康になるという研究。
まさにこの内容と同じなのです。

関連記事:健康に効果的なウォーキングの方法

そのときは、なぜそうなるのかまではわかりませんでした。
ストレスの研究とあわせて考えるとつじつまがあいます。

最後のマインドフルネスは最近はやりの瞑想方法です。
でも、今回の放送では説明はありませんでした。

マインドフルネスについてはこちらでも書いてますので良ければ参考にしてください。
関連記事:マインドフルネス瞑想・NHKキラーストレス・サイエンスゼロで紹介の方法をしてみました

日本ではストレスがあるのは当たり前。
ストレスに耐えられないのは弱い人間だ。
なんて考えがいまだにはびこってますが。
ストレスが重なるとキラーストレスになり、人間の体を壊す恐いものだってことが分かります。

あなたもストレスが当たり前なんて思わずに出来る対策をしましょうね。

番組のサイトを載せておきますので参考にしてください。
サイトにあるストレス診断は参考になりますよ。
NHKスペシャル・キラーストレス

 

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